こんにちは!学習塾イノセント 田主丸教室の上田です!
このようなお悩みを、本当によく聞きます。
ほぼ全てのご家庭からかもしれません。
でも『勉強しないといけない、と思っている』ことも分かっています。
Cちゃんががお母さんに反発してしまう気持ちも、
お母さんが、Cちゃんを心配する気持ちもよく分かります。
だからこそ塾は、生徒さんと保護者さんの仲介役でありたいと思っています。
記事の内容
Cちゃんが入塾したきっかけはお母さん
Cちゃんは中学2年生の1月、学年末に入塾しました。
数学の点数は、100点満点中15点。
30点取れれば「やったー!」と喜んでいました。
当時のCちゃんは、大人に対してツンケンとした印象。
勉強はそっちのけで、インスタにメイク写真をアップしているような女の子でした。
と、勉強に対して本気で嫌がっている様子でした。
イノセントへはお母さん主導できてくれました。
Cちゃんの勉強に対する姿勢を、見るに見かねた様子でした。
こんな経緯で、数学のみ通うことになりました。
そして初回授業
Cちゃんは初回の90分授業に、30分遅れてきました💦
その後も何回か授業をサボることがあり、
「よほど勉強をやりたくないんだろうなぁ」と。
お母さん「すみません、先生」
上田「いいですよ〜。」
なんて会話も何回も交わしましたね(笑)
Cちゃんと積極的なコミュニケーションを心がけた
僕は塾では生徒とコミュニケーションをたくさんとるようにしています。
だから常に僕の校舎は「にぎやか」です。
その中で僕が一番心がけているのは、
生徒の頑張りを認めてあげることです。
Cちゃんのことも、とにかく褒めました。
褒めまくりましたね!
いい意味で調子に乗ってもらおうと思ったんです。
他のどの先生よりも教室内ではうるさいと自負しています(笑)
あれ?Cちゃんを褒めまくったら、、、
さてCちゃんですが、褒めまくったらどうなったと思いますか?
最初の頃のCちゃんは、僕が褒めたとしても、
と、むすっとした表情で返してきました。
でもそれが、日を追うごとに
と、担当の講師とも話すようになり、
と、教室内で一番うるさいはずの僕がこう言ってしまうくらい、
塾にいる間、Cちゃんは元気に、そして前向きになりました。
授業中も、Cちゃんは次々と「これやろう」「あれやろう」と、
提案をしてくれるようになったんです。
ただ一方で、まだ家で勉強するには至りませんでした。
お母さんからすれば、塾で勉強して、家でも同じようにやってくれるのが理想ですよね。
でも、Cちゃんが塾内でだけでも、きちんと勉強するようになったことは、
とても大きな変化と言えます。
どんな頑張りでも認めてあげると
勉強に苦手な子に対して「褒める」ことが大事だということは、
なんとなくお分かりいただけたと思います。
具体的に、僕がCちゃんをどうやって褒めまくったかというと、
遅刻しないで塾に来られたら
→「今日遅刻せんかったじゃん!」
宿題を1、2問だけでもやってきたら
→「宿題やってきたんだ!頑張ったじゃん!」
ノートを書いていたら
→「ノート書けてるね!」
ほんの少しでもできているところを見つけたら「指摘する!」
たったこれだけです!
どんな小さな頑張りでも見逃さず、心から褒めました。
褒められた本人からしたらビックリなんだと思います。
中学校の勉強でつまづいている子は、
勉強で褒められた経験がほとんどない子が多いです。
だからこそ塾では、
「たったそれだけのことで褒めてもらえるの!?」って、
ワクワクして欲しいんです。
生徒たちの頑張りをちゃんと見ている人がいるんだよって。
生徒たちにも分かって欲しいんです。
褒めるネタは本当になんでもよくて、
とにかくオーバーに、恥ずかしくなるぐらいに褒めるのがポイントです。
※ただし、それを急に保護者さんがやると気持ち悪がられるので気をつけくださいね(笑)
入塾1か月後の学年末テストの結果
約1か月間、僕に褒められ続けたCちゃん。
2月末の学年末テストでは、なんと数学が52点まで伸びました!!!
入塾時が15点で、たった1か月で37点もアップしたんです。
ー テストが返ってきた日
Cちゃんはニコニコしながら塾に入ってきて、
ドヤ顔でバンっと答案を広げて、僕に見せてくれました。
正直、僕もここまで点数が伸びるとは思っていなかったので、びっくりしました。
と、お母さんも喜んでくれました。
学年末テストが終わったあと、
Cちゃんは、頑張ったら結果が出ることを「強く理解」したようです。
入試まで一度も「辞めたい」と言わずに塾にきてくれていました。
なんと!テスト前には自習にも顔を出してくれて!
僕は、来ると思っていなかった生徒がきてくれてたものだから、
思わず「うおっ!」って声に出してしまいました(笑)
そんな調子でCちゃんは、中学卒業までイノセントで頑張ってくれました。
自分の意思で志望校を決め、無事合格
Cちゃんは通塾中の中学3年のときに行きたい高校を自分で見つけ、
見事合格することができました。
その高校には、将来の夢につながる特化コースがあって、
ご兄弟も通っているので、環境的にも知っているから安心だったのでしょう。
お母さんの反対がありながらも、
自分で「ここがいい!」とCちゃんが言えたことに成長を感じます。
塾に通っていなければ、この変化はなかったと思います。
Cちゃんからのビデオレター
Cちゃんが現在通う高校では、毎年、学習塾向けの説明会をやっています。
その説明会の休憩時間には生徒たちから「通っていた塾へのビデオレター」が流れていました。
そのビレオレターににCちゃんが出てきたんです!
Cちゃんは「入塾してすぐのテストで30点以上、上がったことを今でも覚えています!」
と話してくれていました。
勉強していなかった子が勉強することで成績が上がるのはよくあることなので、私自身はそこまで喜んでくれていたと分かっていませんでした。
でもCちゃん自身にとっては、頑張って「結果が出た」ことがすごく嬉しかったんでしょう。
Cちゃんのように「自分もやればできる!」と気づいて、
前向きに頑張ってみようと思ってくれる子がたくさんいるといいなぁ。
Cちゃんのビデオレターを見てからは、そう思うようになりました。
イノセント=ゆるい塾?
「あそこの塾ってすごいゆるいらしいよ!」と評判(?)のイノセントですが、
ゆるいつもりは全くありません。
メリハリはちゃんとつけています。
生徒たちが「ゆるい」と感じるのは、褒めると叱るの割合だと思います。
褒める:叱るが、他塾だと5:5であれば、
イノセントは9:1ぐらいの割合なのでしょう。
ゆるい=褒めることがすごく多いということです。
集団の塾でついていけない子が、個別指導塾を探しているときに
「ゆるい」を聞きつけてきてくれることが多いんです(笑)
「勉強してなくても行ってもいいらしいよ〜」
「イノセントならなんとかしてくれる!」って。
勉強が苦手な子にとっての「安心安全の場」を作れているな、と感じています。
イノセントは地域の安心安全の場であり続けたい
僕自身、高校と大学受験であまり勉強してこなかったので、
第一志望校に行っていません。
それで悔しい思いをしているので、後悔の念がとても強いです。
塾にきてくれる子たちには、「やらんかった」という後悔だけはしてほしくないので、
イノセントに来たことを、勉強をするきっかけにしてもらいたいです。
塾の存在意義は、
みんなが楽しく勉強できる「環境」を提供することです。
家庭や学校では話せないような、悩みや相談にもよくのっています。
また、生徒が講師の先生とたくさん話す機会を大事にしています。
たくさん褒めてあげて、安心安全な居場所を作りたい!
そう思っています。
事実、塾を辞めてからもちょくちょく顔を出してくれる子がとても多いんです。
中学卒業後に時々遊びにきてくれたり、大学入試の合格報告をしにきてくれたり、
就職決まった報告にきてくれたり。
高校生で「期末テスト分からんけん、一回きていい?」という子もいました。
保護者さんからは「辞めたのに何で行くの?すみませーん💦」って言われましたが、
そういう悩みを聞いたり、ちょっとした会話ができて、
近況を知ることができるのは嬉しいです。
現状イノセントは、勉強が苦手な子の受け皿としても機能しているのかな、とも思います。
「うちの子ができるとは思わんけど…」とお思いの親御さんが、
今回のCちゃんの事例をみて、
「じゃあ、うちの子も頑張ってみてくれるかな?」
「できるようになってくれたら嬉しい」
「ここでなら頑張ってくれるかな?」
そんな風に思ってもらえたら嬉しいですね。
イノセントはこれからも、
そういうご家庭にとっての「安心安全の場」であり続けたいと思っています。