こんにちは、学習塾イノセント 合志教室の南です。
現在中学3年生のKさんは、入塾する6月までずっと部活に専念してきました。
ただ、周りが少しずつ受験モードになるのを感じて、「ちょっとヤバいかも…！」と危機感を抱き、イノセントに来てくれました。
Kさんはこれまで部活に夢中で、
中学1年生からの「分からない」を大量に溜まっていました。
そのため、勉強することに対して恐怖感すら覚えていました。
分からないとやりたくなくなるし、
やってもやっても分からないところが出てくるから、
苦手教科は本当にしんどかったです。
Kさんの勉強が嫌だな、と思う気持ちもすごくよく分かります。
ただ、時期は受験を控えた中3の夏目前。
あまり悠長なことも言ってはいられないのも事実でした。
記事の内容
まずは2週間後のテスト対策から
Kさんは中学3年生の6月に英語と数学で入塾しました。
問題を解いているときに、ちょっとでも難しい問題に当たると「はぁ…」とため息が聞こえてきて、勉強に対する苦手感はひしひしと伝わってきます。
最初から不満がこぼれます。
入塾前のKさんの成績はこちらです（中二 – 2月）
数学 – 40点代 / 100点中
英語 – 20点代 / 100点中
実際に問題を解いてもらって感じたのは、
中1の内容から総復習が必要だということです。
勉強というものは、
過去の内容からの積み上げでできています。
そのため、過去の内容を理解ができていないと、
すぐに中三の問題を理解できるようにはならないんです。
ただここで私は、Kさんにこんな提案をしました。
なぜ復習から始めなかったのかは至ってシンプルです。
それは定期考査の点数が上がると、Kさんのやる気が上がりそうだから！
やっても出来ない。と思っていると勉強だってやる気がしません。
だから、「やればできるんだ！」と思ってもらってから改めて総復習をしてもらうことにしました。
まずはテスト範囲だけに絞って、問題を解いてもらうことに。
また、宿題も少しずつ出すようにしました。
これまで勉強してこなかったKさん、やっぱり不満は出ます(笑)
でも、Kさんのすごいところは、
不満は言いながらも結局ちゃんとやってきてくれるところです。
なんと、宿題を忘れたことは一度もありません。
授業がない日に自習に来る回数も増えました。
やる気もあり、きっと成果が出るだろうと信じていました。
中間テストの結果は？
2週間、徹底的に中間テストの対策をやった結果、Kさんが取得した数学の成績は、
数学 – 37点 / 50点 （100点満点に換算すると74点！）
前回は100点満点中40点代だったKさんも、
この結果にはびっくりしていました。
自分で取った点数なのに、すごくびっくりするKさん（笑）
勉強で初めて結果が出たKさん。
本当に嬉しそうな笑顔が印象的でした。
こうして、やる気満々のKさんと一緒に夏期講習に取り組むことになりました。
期末テスト対策は夏前に！夏休みは総復習！
受験生にとって夏休みをどう過ごすかは超重要です。
なぜならテストの結果に直結するのは「復習」だからです。
夏休みは授業がありません。
そのため、徹底的に復習に時間を使えるんです。
特にKさんは、中学1年生からの総復習が必要なので、どんなプランが最適か色々考えました。
実際に行ったKさんの戦略はこちらです。
Kさんの戦略
・夏休み前までは9月の期末テストに向けての予習
・夏休み中はこれまでの総復習
期末テストに向けた予習
使用した参考書はこちら。フォレスタは予習用（先取り）の教材です。
<< フォレスタ 数学 >>
中1からの総復習
「やればできる」と実感したKさんは、
夏休みに入ってから、
Kさんは国語以外の4教科を夏期講習で勉強することに決め、
いよいよ受験を目指して本気で勉強し始めました。
本気だからこそできる中学1年生からの総復習です。
<< フォレスタステップ >>
使用したのはフォレスタ ステップ、こちらは復習用（土台作り）の教材で、中3用では中1から3年までの復習問題がバランス良く入っています。
Kさんはこの参考書を、1-1 から 12-6（授業でやっていないところは除く）まで取り組みました。
見てください、この厚み！！
（先生、なんで勉強をやる必要があるの？勉強って楽しくないから嫌です。って言ってたとは思えません。）
Kさん自身も達成感があったと思います！
期末テストの結果は…？
報告時にもうニヤニヤが止まらないKさん（笑）
塾に来て開口一番、Kさんはドヤ顔で報告してくれました。
学校の先生には「平均29点なのにどうした！？」と驚かれたそうです(笑)
Kさんの期末テストの成績がこちら（中三 – 9月）
数学 42点 / 50点
英語 30点 / 50点
期末テスト対策は、夏休みに入る前に先取りで予習し、
夏休み中は、
1年から3年の期末テストの範囲まで追いかけて総復習しました。
復習時間を多く取れたことが、良い結果につながったと思います。
3ヶ月でのKさんの変化
Kさん自身にも、3か月で大きな変化がありました。
6月（入塾時）のKさん
「塾には入らなきゃなー。友達がいるから自分もここの塾にしよっと！」
（つい友達とおしゃべりしちゃうけど）
9月のKさん
（友達とは挨拶程度で）「勉強を頑張ろう…！」
と勉強に対する姿勢が全く違います。
「遠慮しないで、分からないところをどんどん言ってね〜！」と
言い続けたらたくさん質問してくれるようにもなりました。
期末テスト前にも塾を自主開放したところ、
Kさんは10時から13時まで自習にも来てくれて、
自主性も出てきたな、と感じています。
数学を勉強しているときにも、
二次方程式の問題を
「自分でできそうです！」と自分から取り組むようになりました！
これまでだったら私が解説してから、
Kさんが取り組んでいたような問題です。
たくさん問題をこなすことで、解き方が分かってきたのだと思います。
そもそも入塾前と比べると、勉強量はかなり増えています。
「どんどん成長しているなぁ」と、しみじみ思います。
受験モードに突入し自主的に勉強するように
Kさんは夏休みで中学3年生の学習まで追いついたとはいえ、
一度正解した問題も定期的に解き直し、
しっかり身についているかどうかを確認しています。
身についてなかったら復習。
この繰り返しです。
なぜなら、
この復習の繰り返しこそが点数に直結するからです。
私たち講師陣も、
生徒にとって分かりやすい授業を心がけています。
授業前に、事前に過去問を何年分も解いて、
どういう風に教えようかな？と考えた上で授業に臨んでいます。
同学年の友達にも受験生意識が芽生えてきて、
Kさんもいよいよ「やらなきゃ」って気持ちが出てきたのだと思います。
イノセントでも中3生たちが受験モードになり、
教室内の雰囲気が「真剣モード」に変わってきています。
頑張ったら結果が出ることを実感してほしい
Kさんは勉強することに対して、
最初こそ「いや〜…。」言っていましたが、
宿題もちゃんとやってきてくれます。
そして、授業も真剣に聞いてくれるようになりました。
その結果、
「正しい方法で勉強すれば必ず結果が出るんだ！」
ということを実感してくれるようになりました。
この調子でKさんが目指す高校に
合格してほしいと思っています！
この経験が後々、勉強だけではなく
「頑張ることが結果につながる」
「色んなことに積極的になれる」
「自信を持ってやりたいことができる」
そこまでつながればいいな、と思います。
そして塾に通って
受験を頑張っていた経験があるからこそ、
「受験も頑張れたんだから！」と
何事も自信をもってチャレンジしてもらいたいと思っています。
私自身も大学受験を「やるだけやった！」という経験があります。
少し挫けそうなことがあっても、
「大学受験であんなに頑張れたんだから」と今でも頑張ることができています。
私はイノセントを
「受験の意識のある教室」にしていきたいと思っています。
受験を頑張りたい生徒を応援したい！
と、いつも思っています。
頑張ったら結果が出ることを実感してもらい、
イノセントで頑張ったことを、
私と同じように「心の糧」にしていってもらえたら嬉しいです。
