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中二生が4ヶ月で「勉強嫌い」から「やればできる」に変化した理由は?

こんにちは、個別指導塾イノセント 武蔵ヶ丘教室の生田です。
私の生徒さんで「自分は勉強はできない」と”思い込んでいる”生徒さんがいました。

Kくん(中二)
Kくん(中二)
自分なんてこんなもんでしょ。テストの点数とか、別に興味ないし!勉強よりもゴルフに集中したい!

保護者様
保護者様
小学生の頃は割とできる方だったのに、、、ゴルフだけじゃなく自分の勉強もしっかりやって欲しい

この生徒さんは、勉強には自信がありませんでした。

生田
生田
自信のないことを頑張るって、すごくキツいと思うし、
結果が出るかどうか分からないことを頑張るのってしんどいですよね。

実は、塾講師である私自身も、人前で話したりするのは得意ではありません。

毎回、「うまくできるかな」「言いたいことは伝わっているかな」と不安な気持ちを抱えています。

ですから、日々塾に来て、苦手を克服しようと頑張っている生徒たちを見て、「すごいな」と思いますし、絶対に成績をあげて欲しい!と思っています。

「分からない!」から勉強を諦めた結果!

現在中学2年生のKくんも、苦手を克服しようと頑張っている生徒の一人です。

Kくんの第一印象は、真面目な感じの子。

保護者様曰く、小学校では成績は悪くなかったけど、
中学校に入ってから授業についていけなくなり、

次第に勉強に投げやり気味になっていったそうです。

Kくんの中学1年生の2月時点の成績

国語 – 42
社会 – 29
数学 – 39
理科 – 22
英語 – 46
計 178点

ヒアリングでKくんに中学での勉強について聞いてみると、

Kくん(中二)
Kくん(中二)
やっても分からん

と無表情で答えてくれました。

勉強に対しては何を聞いても

「どうせ分からないから」と、
どこか諦めすら感じました。

生田
生田
これは放っておけない!と思いました。

ヒアリング後、保護者様の希望もあり、
英語と数学の2科目で塾に通うことになりました。

見えてきたKくんの傾向は?

Kくんは中学1年生の3月に入塾し、
中学2年生の4月から私が担当しています。

塾で関わっていくうちに、
少しずつKくんの傾向が見えてきました。

数学や英語の問題をやり始めるとすぐに手が止まり、

Kくん(中二)
Kくん(中二)
分かりません。やり方が分からないので教えてください。

この言動がキーポイントです。

ヒアリングの際に分かったことですが、
Kくんは「勉強ができるようになりたい」とは思っています。

でも、いざ問題を前にすると手が止まってしまいます。

「勉強=難しいもの、考えても分からないもの」と思い込み、
そこで思考がストップしてしまうからなんです。

Kくんは「どうせ自分には無理だし、、、」と
諦めてしまっていましたが、

実は中学の勉強って
考えても分からない問題は少ないです。

基礎的な知識が身についた上で
冷静に問題文をしっかり読み、

「何が問われているか」を理解できれば
意外と簡単に解けるんです。

でもKくんは、「考えても分からない」と思い込んでいます。
この「思い込み」を外すことが重要なんです。

大好きなゴルフと同じ!

Kくんはゴルフが好きで、ずっと続けているそうです。

理由はシンプルで、

Kくん(中二)
Kくん(中二)
ゴルフは頑張ればスコアが伸びる!だから楽しい!

勉強もゴルフと同じで、
正しく取り組めば必ず成果は出ます。

だからこそ勉強も「分からない」と投げ出さず、
成績が上がる「楽しさ」を知って欲しいと思いました!

「分からない」克服への取り組み

では実際にどんなことをしたのかを、解説します。

スタートは問題文を読んでもらうこと

中学の勉強は
「きちんと考える習慣」さえ身につけば、

どんな問題でも解けるようになります。

 

Kくんには「自分でできる」感覚を身につけてもらおうと、
基礎的な問題を数多くこなしてもらいました。

(ちなみに高校生の場合は基礎力がないと応用問題に進めないので、異なるアプローチが必要です。)

使用した参考書はこちら


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最初は、

Kくん「分かりません」
生田「問題文を声に出して読んでごらん?」

Kくん「えーっと、この語句ってなんて読むんですか?」
生田「ここはね、・・・」

と、このように問題文を読んでもらうことからスタートしました。

 

「そんな初歩的なところから!?」と驚かれるかもしれませんが、

語句の読み方や意味が分からずに、
手が止まってしまうことも少なくないんです。

苦手意識の強い子にとっては、
「問題文を読んで、問われていることを正確に理解すること」は

すごく大事なことです。

このような取り組みを続けていくと、
Kくんは次第に問題文をちゃんと読めるようになっていきました。

すると、これまで手付かずだった問題にも
「自分で解いてみよう!」という意思がうまれてきました。

Kくんの「問題に取り組む姿勢」が変わった瞬間です。

私はKくんの変化に、内心(よしよし)とニヤニヤしましたね(笑)

復習を繰り返して「初めて」定着する

さらに「授業で習った問題」を後日扱った時の正答率もグンと上がりました。

つまり定着率がよくなったんです。

定着率とは、
「一度学習したことを、脳がどれだけ記憶できているか」ということ。

授業や塾で習ったことを復習したり
類似問題をくり返し解くことで、

一度習ったことを忘れにくくなりました。

下のグラフのように、
人間には忘却曲線があって、

一度覚えたことも次第に忘れていきます。


引用:https://www.jikuukan.ac/web/guide/aex1.php

どの教科でも同じですが、

「一度学習しただけで完全に覚えられる」
なんてことはあり得ないんです。

何度も同じ学習をくり返すことで

「初めて」

脳に定着させることができます。

生田
生田
生徒たちには「宿題や定期的な復習が絶対必要だよ」といつも話しています。

4か月後のテスト結果

Kくんは基礎的な問題をくり返し復習することで、
着実に力をつけてくれました。

生田「ちゃんと復習してね〜!」と伝えると

Kくん「ちゃんとやってきますよ!」とか
Kくん「できますよ!」とか、

ニコっと笑顔で、言ってくれるようにもなりました。
実際に復習もちゃんとやってきてくれています。

問題を解けるようになってきたことが自信につながって、
表情にも表れているのだと思います。

入塾時には無表情で「分からない」と言っていたのが
嘘みたいにニコニコしてくれるようになりました。

私もこの変化がすっごく嬉しかったです。

そんなKくん、
入塾4ヶ月後(中学2年生6月)の成績がこちらです。

中学2年生6月 中学1年生2月
国語 – 40 (-2点) 国語 – 42
社会 – 54(+25点) 社会 – 29
数学 – 62(+23点) 数学 – 39
理科 – 72(+50点!) 理科 – 22
英語 – 42(-4点) 英語 – 46
計 270点(+92点) 計 178点


前回のテストの合計が178点なので、
4か月で92点もアップしました。

塾で勉強している数学は23点アップし、

問題を「ちゃんと解けるようになっている」という
実感がついてきたんじゃないかな?と思います。

生田「さすが!頑張ったね!」と伝えると

Kくん(中二)
Kくん(中二)
頑張りました!

と笑顔で返してくれました。

さらに嬉しいことに、

Kくんは勉強すれば点数が上がることを実感し
自分の点数に興味を持つようになりました。

Kくん(中二)
Kくん(中二)
先生、次こんな点数をとりたい!

と言ってくれるようになったんです。

お母さんからこのようなお礼のメッセージもいただいてます。

生田
生田
Kくんに頑張った実感と変化があって
本当に嬉しかったです!

ただ、数学の点数は伸びた一方で、
英語は点数があまり取れていませんでした。

今後は、英語で漏れが多かった文法を重点的に見ていこうと思っています。

逆に言えば英語はKくんにとっての「伸びしろ」。
どれだけ点数が上がるか、これからが楽しみです!

生田
生田
Kくんのモチベーション維持の声がけも、意識して続けていきたいと思います。

苦手の克服は自信につながる

4か月で92点もアップできたKくん。

私たち講師のサポートを信じて、
Kくん自身が頑張ってくれた成果です。

日々、たくさんの生徒たちと向き合っていますが、

生徒たちの嬉しい変化は、
私たち講師の成長や喜びにもつながっています。

私自身も、小学5年生の頃から塾に通っていました。

5年生・6年生と塾に通って成績が伸びたことで、
自分に自信が持てるようになりました。

成績が上がると「もっと頑張ろう!」と思い
さらに成果を出そう!と思えるんですよね。

学校の先生からも
「生田さんは勉強ができるよね」って

言ってもらえてすごく嬉しかったのを
今でも覚えています。

そんな風に、勉強ができるようになることで
「良い循環」が生まれることを、

私が担当する生徒たちにもぜひ実感してもらいたいです。

今は勉強に自信がない子でも、
Kくんのように勉強に自信を持ってもらえるよう

より一層頑張りたいと思っています!