
私の忘れられない言葉
私の心の師である小野嘉寿男 先生が、かつて教え子たちへ贈った言葉
いいかい、きみたち、
よぉく聞いてくれよ。
最後まであきらめてはいけないよ。
けっして手を抜いてはならないよ。
学力は伸び続けるんだ。
受験日の一週間前も伸び続ける。
受験日の前日も伸び続ける。
受験日当日も伸び続ける。
本番の試験時間中も伸び続ける。
本番当日、
最後の科目の終了の鐘が鳴って、
鉛筆を置いてはじめて、
きみたちの受験勉強は終わるんだ。
当時わたしは、志望大学を目指して勉強中でした。1月。受験日は数日後に迫っていました。まさに受験直前の時期に、先生は教え子たちにこの言葉を贈ってくれました。
先生から贈られたこの言葉を、両の奥歯でかみしめた日。その日のことを、私は今も忘れていません。
そして現在、教えられる立場から、教える立場に変わった今も、私はこの言葉を忘れられないのです。ゆえに、この教えをひとり静かに、しかし脈々と、次世代へ伝え続けるのです。
